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SpaceWireは、宇宙機(衛星)内で、搭載コンポ−ネント間のデータ通信を行うための通信I/Fおよび通信プロトコルの仕様です。これまでの単品生産、独自仕様のI/Fが少なくなかった衛星製作において、I/Fの共通化を図ることで、コスト削減と製作期間の短縮、技術の蓄積、信頼性の向上などを目的として、ESA、JAXA,NASA,Roskosmosなどがワーキンググループを設立して、標準化作業が行われています。
また、日本国内では、JAXA、大学、メーカーが協同して「日本SpaceWireユーザー会」という組織を構成して、SpaceWireの標準化、機器開発、プロモーションなどを行ってきています。
- SpaceWireの主な特長は、以下のようになります
- ・LVDSとDSリンクによるpeer-to-peerの高速シリアルリンク
- ・幅広い転送速度(2〜400Mbps)
- ・自由なパケットサイズ
- ・簡単なプロトコル(実装時の省リソース、省電力)
- ・ルータを用いたネットワーク自由なネットワークトポロジー
- ・自由なトポロジーによって可能になる、冗長系構成
SpaceWireは、コネクタ形状、信号本数、信号レベルなどの物理層と、ノード間でパケットを送受信する際のエンコーディング方式、パケッテング方式、エラー処理手順などを定めていますが、パケットの中身(カーゴ、Cargo)の解釈までは規定していません。したがって、実際にSpaceWireを用いて何らかのデータ転送を行うためには、SpaceWireの上位レイヤに相当するプロトコルを用いる必要があります。
上位プロトコルのひとつとしてRMAP(Remote Memory Access Protocol)が使用されます。
※「SpaceWire/RMAP Library」より引用。
SpaceWireについて詳しく知りたい方はFAQをご参考にしてください
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